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數〻
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かず/\
君よりも十
通に一
度の
返事を
與へ給へ、
睡りがたき
秋の
夜は
胸に
抱いてまぼろしの
面影をも
見んと、このやうの
數〻を
並らべて
男なきに
涙のこぼれるに、ふり
仰向てはんけちに
顏を
拭ふさま
彼方よりも
數〻思ひ
出の
詞うれしく
見つる、
夫れも
過ぎては
月に一二
度の
便り、はじめは三四
度も
有りけるを
後には一
度の
月あるを
恨みしが、
秋蠶のはきたてとかいへるに
懸りしより、二
月に一
度