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散敷
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ちりし
ふりがな文庫
“
散敷
(
ちりし
)” の例文
日蔭
(
ひかげ
)
の
泥濘
(
ぬかるみ
)
の
處
(
ところ
)
が——
空
(
そら
)
は
曇
(
くも
)
つて
居
(
ゐ
)
た——
殘
(
のこ
)
ンの
雪
(
ゆき
)
かと
思
(
おも
)
ふ、
散敷
(
ちりし
)
いた
花
(
はな
)
で
眞白
(
まつしろ
)
であつた。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
道
(
みち
)
にさし
出
(
で
)
た、
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
には、
紫
(
むさらき
)
の
藤
(
ふじ
)
かゝつて、どんよりした
遠山
(
とほやま
)
のみどりを
分
(
わ
)
けた
遅桜
(
おそざくら
)
は、
薄墨色
(
うすずみいろ
)
に
濃
(
こ
)
く
咲
(
さ
)
いて、
然
(
しか
)
も
散敷
(
ちりし
)
いた
花弁
(
はなびら
)
は、
散
(
ちり
)
かさなつて
根
(
ね
)
をこんもりと
包
(
つゝ
)
むで、
薄紅
(
うすあか
)
い。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“散”で始まる語句
散
散々
散歩
散乱
散髪
散佚
散切
散財
散在
散策