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しりう
時は
冬の
初で、
霜が
少し
降つてゐる。
椒江の
支流で、
始豐溪と
云ふ
川の
左岸を
迂囘しつつ
北へ
進んで
行く。
初め
陰つてゐた
空がやうやう
晴れて、
蒼白い
日が
岸の
紅葉を
照してゐる。
利根の
支流たる
湯の小屋河に
臨み、河を
下る事二町にし玄道、大龍、小龍の三大
瀑布ありて
実に壮観を
極む、衆相
顧みて曰く、這回の
探検たる此等の如き
険所数多を
経過せざるべからざるかと