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操
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と
ふりがな文庫
“
操
(
と
)” の例文
有体
(
ありてい
)
にいうと『其面影』も『平凡』も惰力的労作であった。勿論、何事にも真剣にならずにいられない性質だから、筆を
操
(
と
)
れば前後を忘れるほどに熱中した。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
曰く、『天に
潜
(
ふかく
)
しては天なり、地に潜しては地なり。天地は神明にして測られざるものなり。ないし人の心はそれ神なるか、
操
(
と
)
るときはすなわち存し、捨つるときはすなわちなし、
云云
(
うんぬん
)
』
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
が、
間
(
ま
)
もあらせず、今度は
印半纏
(
しるしばんてん
)
を
被
(
き
)
た若いものに船を
操
(
と
)
らせて、亭主らしい
年配
(
としごろ
)
な
法体
(
ほったい
)
したのが
漕
(
こ
)
ぎつけて、「これは/\
太夫様
(
たゆうさま
)
。」亭主も
逸時
(
いちはや
)
く其を知つて居て、
恭
(
うやうや
)
しく
挨拶
(
あいさつ
)
をした。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
わが
渠等
(
かれら
)
を認めしとき、渠等も亦我を認めき。肥えたる二人は
齊
(
ひと
)
しく銃を
操
(
と
)
りて立ち上りたり。客人は何の用ありてこゝに來しぞ。われ。舟をたづねて河をこさんとす。三人は目を合せたり。甲。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
松木は、
残飯桶
(
ざんぱんおけ
)
のふちを
操
(
と
)
って、それを入口の方へころばし出した。
渦巻ける烏の群
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
▼ もっと見る
左に璧を
操
(
と
)
り右に剣を操り、蛟を撃ちて皆殺しにしけるとぞ。
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
吏員の一人は紙筆を
操
(
と
)
って譔の前へ置いた。
令狐生冥夢録
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
終に再び筆を
操
(
と
)
るべく余儀なくされたのがツルゲーネフの『アーシャ』即ち『片恋』の飜訳であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
が、
間
(
ま
)
もあらせず、今度は
印半纏
(
しるしばんてん
)
を
被
(
き
)
た若いものに船を
操
(
と
)
らせて、亭主らしい
年配
(
としごろ
)
な
法体
(
ほったい
)
したのが
漕
(
こ
)
ぎつけて、「これはこれは太夫様。」亭主も
逸早
(
いちはや
)
くそれを知っていて、
恭
(
うやうや
)
しく挨拶をした。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“操”の意味
《名詞》
(みさお)志や主義・主張を変えずに貫くこと。
(みさお)女性の貞操。
(みさお)上品で高雅なこと。
(みさお)常に変わらないこと。
(出典:Wiktionary)
操
常用漢字
小6
部首:⼿
16画
“操”を含む語句
志操
貞操
節操
心操
操人形
手操
操行
曹操
操縦
操持
操作
操練
操縦席
操舵室
操觚者流
操縱
玉松操
操子
操車場
良人操縱
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