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撤
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ま
ふりがな文庫
“
撤
(
ま
)” の例文
それでも
嬉
(
うれ
)
しそうに、金魚屋の下男にまで、それではまた、と
卑
(
いや
)
しい
愛嬌
(
あいきょう
)
を振り
撤
(
ま
)
きいそいそと立ち去るその小男のうしろ姿を見送ってひとりが
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
看板の宣伝かたがた札びらを切って歓を交し、多勢の女中にも余分の
祝儀
(
しゅうぎ
)
をばら
撤
(
ま
)
き、お母さんお母さんと
煽
(
あお
)
りたてられて、気をよくしているのであったが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
日暮
(
ひぐれ
)
に
俺
(
お
)
れ
野
(
の
)
らから
歸
(
けえ
)
つて
來
(
き
)
たら
爺樣
(
ぢさま
)
雞
(
にはとり
)
げ
餌料
(
ゑさ
)
撒
(
ま
)
えてやつてつから
見
(
み
)
たら、
米
(
こめ
)
交
(
ま
)
ぜて
置
(
お
)
いた
食稻
(
けしね
)
の
方
(
ほう
)
掻
(
か
)
ん
出
(
だ
)
して
撤
(
ま
)
いてんぢやねえけ、
夫
(
それ
)
から
俺
(
お
)
らもそれ
遣
(
や
)
つたんぢや
畢
(
をへ
)
ねつちつたな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その類型の幻像を天下に
撤
(
ま
)
き広げ、あたかも世界じゅうがその類型で満ち満ちているかのごとき錯覚を起こさせ、そうすることによって、さらにその類型の
伝播
(
でんぱ
)
をますます助長するのである。
ジャーナリズム雑感
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
海峡に灰を
撤
(
ま
)
きたる星ぐもり我を載せたる船流れ
行
(
ゆ
)
く
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
十分のお世辞をふり
撤
(
ま
)
いていた。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
撤
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“撤”を含む語句
該撤
撤回
弥撤
撤水車
撤退
撤廃
撤兵
振撤
撤上物給
撤下物
撤下物侍
撤却
撤去
撤囘
撤銭