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手鈎
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てかぎ
ふりがな文庫
“
手鈎
(
てかぎ
)” の例文
手鈎
(
てかぎ
)
、投げ爪、バラバラこっちの船へ引っかけて、ずぶ
濡
(
ぬ
)
れになった原士の
輩
(
ともがら
)
、手槍を持った一角、竹屋三位卿など、
面
(
おもて
)
もふらず混み入ってくる。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白皙蒲柳
(
はくせきほりう
)
の
質
(
しつ
)
に
似
(
に
)
ず、
越中国
(
えつちうのくに
)
立山
(
たてやま
)
、
剣
(
つるぎ
)
ヶ
峰
(
みね
)
の
雪
(
ゆき
)
を、
先頭
(
せんとう
)
第
(
だい
)
四十
何人目
(
なんにんめ
)
かに
手鈎
(
てかぎ
)
に
掛
(
か
)
けた、
登山
(
とざん
)
においては、
江戸
(
えど
)
の
消防夫
(
ひけし
)
ほどの
侠勢
(
きほひ
)
のある、この
博士
(
はかせ
)
の
言
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
ずると、
成程
(
なるほど
)
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
漁村なるわが町内の晩のお
菜
(
かず
)
に——荒磯に横づけで、ぐわッぐわッと、
自棄
(
やけ
)
に煙を吐く
艇
(
ふね
)
から、
手鈎
(
てかぎ
)
で
崖肋腹
(
がけあばら
)
へ
引摺上
(
ひきずりあ
)
げた中から、そのまま
跣足
(
はだし
)
で、磯の
巌道
(
いわみち
)
を踏んで来たのであった。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
鈎
漢検準1級
部首:⾦
12画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭