まよ)” の例文
……都の人間ひと達がどんなに汚れ切っているか。表面うわべばかり華かな文化に飾られ、優雅ゆうがな装いに塗りかくされてはいるけれど、人間達はみな我利私慾がりしよくまよっている。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
まよひし邪正じやしやうがたし、鑑定かんてい一重ひとへ御眼鏡おめがねまかさんのみと、はじたるいろもなくべらるゝに、母君はゝぎみ一トたびあきれもしつおどろきもせしものゝ、くまで熱心ねんしんきはまりには
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)