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じやうしよ
ふりがな文庫
“
情緒
(
じやうしよ
)” の例文
親切は直ぐに
情緒
(
じやうしよ
)
を刺㦸して、あなたの顏は優しい表情を浮べるやうになり、言葉の調子は穩やかになつて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
僕にも手紙を寄せた女性の読者のゐることは疑ふべからざる事実である。が、彼等は僕に対するや、
水上
(
みなかみ
)
君に対するやうに
纏綿
(
てんめん
)
たる
情緒
(
じやうしよ
)
を示したことはない。
変遷その他
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自分はいか程溢るゝ感激、乱るゝ
情緒
(
じやうしよ
)
に
悶
(
もだ
)
えても其れを発表すべく其れを訴ふべき音楽を持つて居ない国民であるのだ。かゝる国民かゝる人種が世界の
他
(
た
)
にあるであらうか。
黄昏の地中海
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
翌日
(
よくじつ
)
宗助
(
そうすけ
)
は
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
起
(
お
)
きて、
平日
(
へいじつ
)
と
變
(
かは
)
る
事
(
こと
)
なく
食事
(
しよくじ
)
を
濟
(
す
)
ました。さうして
給仕
(
きふじ
)
をして
呉
(
く
)
れる
御米
(
およね
)
の
顏
(
かほ
)
に、
多少
(
たせう
)
安心
(
あんしん
)
の
色
(
いろ
)
が
見
(
み
)
えたのを、
嬉
(
うれ
)
しい
樣
(
やう
)
な
憐
(
あは
)
れな
樣
(
やう
)
な
一種
(
いつしゆ
)
の
情緒
(
じやうしよ
)
を
以
(
もつ
)
て
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一種の
情緒
(
じやうしよ
)
を
醺
(
かも
)
し出さずには居ません。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“情緒”の意味
《名詞》
ある文物や場所などに接したときに受けるさまざまな感情。風情。雰囲気。
喜怒哀楽を生む心の動き。情動。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“情緒”で始まる語句
情緒纏綿
情緒主義
情緒的
情緒感的
情緒纒綿