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悠
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ゆう
ふりがな文庫
“
悠
(
ゆう
)” の例文
一時間のうちに
悠
(
ゆう
)
に二番ぐらいは始末ができるくらいだから、見ていても局に
対
(
むか
)
っていても、
間怠
(
まだる
)
い思いはけっしてないのです。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
松が小島、離れ岩、山は浮世を隔てて水は
長
(
とこしな
)
えに清く、
漁唱菱歌
(
ぎょしょうりょうか
)
、
煙波縹緲
(
えんぱひょうびょう
)
として空はさらに
悠
(
ゆう
)
なり。倒れたる木に腰打ち掛けて光代はしばらく休らいぬ。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
紺いろの空に、
鳶
(
とび
)
が一羽、
悠
(
ゆう
)
々と輪をえがいて、気のせいか、道ゆく人の
袂
(
たもと
)
をなぶる風にも、初春らしい
陽
(
ひ
)
のうごきが見られる。女の廻礼は七日過ぎてからとなっている。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
まずチョコレートを一杯注文して、それを
悠
(
ゆう
)
ゆうと飲みながら、私は菓子屋の職人に言った。
世界怪談名作集:10 廃宅
(新字新仮名)
/
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン
(著)
また時とすると、
腕
(
うで
)
よりも口の
仕合
(
しあひ
)
になつてしまふ。
然
(
しか
)
し、ここにも先生の風
格
(
かく
)
は
現
(
あらは
)
れて、その
突
(
つ
)
き
振
(
ふ
)
りたるや
悠
(
ゆう
)
々
重厚
(
じうこう
)
の
感
(
かん
)
じがある。そして、一
面
(
めん
)
には
纎細
(
せんさい
)
妙巧
(
めうこう
)
の
赴
(
おもむ
)
きを見る。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
悠
(
ゆう
)
に見かへる敵の城。
騎士と姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
悠
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“悠”を含む語句
悠然
悠々
悠揚
悠暢
悠長
御悠
悠悠
悠遠
悠久
悠々自適
大悠
悠閑
悠紀
悠乎
悠々閑々
悠容
悠遊
悠吉
悠々寛々
悠紀殿
...