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悠然
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ゆつくり
ふりがな文庫
“
悠然
(
ゆつくり
)” の例文
愛
(
あい
)
ちやんは
他
(
ほか
)
に
別段
(
べつだん
)
用事
(
ようじ
)
もなかつたので、
大方
(
おほかた
)
終
(
しま
)
ひには
何
(
なに
)
か
良
(
い
)
い
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
して
呉
(
く
)
れるだらうと
思
(
おも
)
つて
悠然
(
ゆつくり
)
待
(
ま
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
目
(
め
)
を
掩
(
おほ
)
はれたやうで
心細
(
こゝろぼそ
)
い
霧
(
きり
)
の
中
(
なか
)
に、
其麽
(
そんな
)
ことで
著
(
いちじる
)
しく
延長
(
えんちやう
)
された
水路
(
すゐろ
)
を
辿
(
たど
)
つて
居
(
ゐ
)
ながら、
悠然
(
ゆつくり
)
として
鈍
(
にぶ
)
い
棹
(
さを
)
の
立
(
た
)
てやうをするのに
心
(
こゝろ
)
を
焦慮
(
あせ
)
らせて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『まア、それでは、茶漬でも食つて……、己は役所から帰つて来てから
悠然
(
ゆつくり
)
と話をしよう』と父は立ち上つた。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
三四郎が不図其横顔を見ると、どうも上京の節汽車の
中
(
なか
)
で水蜜桃を沢山食つた人の様である。向ふは気がつかない。茶を
一口
(
ひとくち
)
飲
(
の
)
んでは烟草を一
吸
(
すひ
)
すつて、大変
悠然
(
ゆつくり
)
構へてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「敷島」を出して成るべく
悠然
(
ゆつくり
)
と喫ひ出したが、一分經つても、二分過ぎても、まだお誂へが來ない。と、渠は立つて行つて其古足袋を、壁の下の隅に、大きな鼠穴が明いてる所へヘシ込んで了つた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
是
(
こ
)
れで失敬する、
家内
(
かない
)
の室ででも
悠然
(
ゆつくり
)
遊んで行き給へ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
そして再び支那朝鮮の伝道状態を視察した後に帰つてくるからその時に
悠然
(
ゆつくり
)
会ふことにすると伝言をして朝鮮へ渡つた。栄一はこの五百五十円を心より感謝した。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
悠
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“悠然”で始まる語句
悠然見南山