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応答
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うけこたえ
ふりがな文庫
“
応答
(
うけこたえ
)” の例文
旧字:
應答
笹村はくすぐったいような心持で、それに
応答
(
うけこたえ
)
をしていた。そして母親の土産に持って来た果物の罐詰を開けて試みなどしていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
刺身は
調味
(
つま
)
のみになッて
噎
(
おくび
)
で
応答
(
うけこたえ
)
をするころになッて、お政は、例の所へでも往きたくなッたか、ふと
起
(
た
)
ッて
坐舗
(
ざしき
)
を出た。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
離れの隠居部屋に居る父親の専左衛門は、六十を越した老人で、何を聞いても
応答
(
うけこたえ
)
の出来ないほど
老耄
(
もうろく
)
しておりました。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
……後で聞くと、中には、
対方
(
あいて
)
を
拵
(
こしら
)
えて
応答
(
うけこたえ
)
をする、子爵その人が、悪戯をしているんだ、と思ったのもあったんだ。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お島が、大秀へ電話をかけたとき、出て来て
応答
(
うけこたえ
)
をしたのは、おゆうには継母にあたる大秀の若い
内儀
(
かみ
)
さんであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「ふむ、」と心ある
頭
(
かしら
)
は返事まで物々しい。ちと
応答
(
うけこたえ
)
を仰山にされたので、源次は急に
極
(
きまり
)
が悪そう。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お銀はいつもの
揶揄面
(
からかいづら
)
とまるで違ったような調子で、時々
応答
(
うけこたえ
)
をするのであったが、今の場合双方にその方法のつけ方のないことは、よく解っていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ぴたりと
後手
(
うしろで
)
にその後を閉めたあとを、もの言わぬ
応答
(
うけこたえ
)
にちょっと振返って見て、そのまま片手に茶道具を盆ごと据えて立直って、すらりと
蹴出
(
けだ
)
しの
紅
(
くれない
)
に、明石の裾を
曳
(
ひ
)
いた姿は
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お増は愛想らしく答えたが、よく男にでたらめな話の
応答
(
うけこたえ
)
などの出来た以前の自分に比べると、こうした見知らぬ男などと口を利くのが不思議なほど
億劫
(
おっくう
)
であった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ふむふむ。」と、浅井は莨を
喫
(
ふか
)
しながら、少しずつほぐれて来るお今の話に、気軽な
応答
(
うけこたえ
)
をしていたが、じきに
目蓋
(
まぶた
)
の重そうな顔をして、二階へ引き揚げて行った。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そんなことには何の意見も
挟
(
はさ
)
まないお芳は、時々顔を
赧
(
あか
)
らめて、お増の話に
応答
(
うけこたえ
)
をしていた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「え、何だかそんな話ですけれどもね。」という風に、女も
応答
(
うけこたえ
)
をしていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
磯野との関係を深くも知らないこの母子の前で、お庄は
応答
(
うけこたえ
)
のしようもなかった。
纏
(
まと
)
まって何一つ
躾
(
しつ
)
けられたことのない体で、そんな母子のなかへ入って、日が暮せそうにも思えなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“応答”の意味
《名詞》
応答(おうとう)
質問や呼びかけに対して答えること。返事。返答。回答。
(生物学など)刺激に対する反応。
(工学など)入力に対する出力の変化。
(音楽)主題の提示に対する他の声部からの主題の模倣。
(出典:Wiktionary)
“応答”の解説
応答(おうとう、en: response)とは、問いや話しかけ、呼びかけに対し、応えること。
(出典:Wikipedia)
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“応”で始まる語句
応
応挙
応対
応酬
応仁
応援
応接間
応揚
応諾
応接室