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御邊
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ごへん
ふりがな文庫
“
御邊
(
ごへん
)” の例文
新字:
御辺
御邊
(
ごへん
)
の
可惜
(
あたら
)
武士を捨てて世を
遁
(
のが
)
れ給ひしも、扨は横笛が深草の里に
果敢
(
はか
)
なき終りを
遂
(
と
)
げたりしも、起りを糾せば
皆
(
みな
)
此の重景が所業にて候ぞや
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
捕へん
爲
(
ため
)
追行
(
おひゆく
)
と云給へど千住にて今朝より
暮方迄
(
くれがたまで
)
女を相手に
快樂
(
たのしみ
)
日の暮てより夜道をさるゝ事今の話に
符合
(
ふがふ
)
せず
誠
(
まこと
)
の事を云ひ給へと
詰
(
なじ
)
るに左仲は
御邊
(
ごへん
)
は何人なれば先程より
我等
(
われら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一
昨夜
(
さくや
)
奪
(
うば
)
はれ
逐電
(
ちくでん
)
致せし故夫を捕へんと
斯
(
かく
)
夜道も厭はず通るなり
御邊
(
ごへん
)
は又
何故
(
なにゆゑ
)
此處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
重景、
今更
(
いまさら
)
御邊
(
ごへん
)
と
面合
(
おもてあは
)
する面目もなけれども、我身にして我身にあらぬ今の我れ、
逃
(
のが
)
れんに道もなく、厚かましくも先程よりの
體
(
てい
)
たらく、
御邊
(
ごへん
)
の目には嘸や厚顏とも鐵面とも見えつらん。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
請
(
かう
)
べしと
頓々
(
やう/\
)
に決定して立花左仲は
頓
(
やが
)
て支配へ書面を
持參
(
ぢさん
)
せんと
爲時
(
するとき
)
安間平左衞門は左仲を
呼止
(
よびとめ
)
御邊
(
ごへん
)
此書面の趣意を能々
腹
(
はら
)
へ入れ置き
若
(
もし
)
宮崎内記儀
直々
(
ぢき/\
)
御尋ねあらば其時こそ日頃の
智辯
(
ちべん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
御邊
(
ごへん
)
に横笛が事を思ひ切らせん爲め、潛かに御邊が父左衞門殿に、
親實
(
しんじつ
)
を
上
(
うは
)
べに言ひ入れしこともあり、皆之れ重景ならぬ女色に心を奪はれし戀の
奴
(
やつこ
)
の爲せし
業
(
わざ
)
、云ふも中々慚愧の至りにこそ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
邊
部首:⾡
19画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂