御縹緻ごきりょう)” の例文
かあさまがたいへんおうつくしいかたであっため、おかあさま敦子あつこさまもめるような御縹緻ごきりょうで、ことにその生際はえぎわなどは、ふるえつくほどお綺麗きれいでございました。
それで御当人は、優れた御縹緻ごきりょうなんですから恐れ入りますねえ。仲間ちゅうげん小者こものでも、出入りの小間物屋でもなんでも、お気が向けばお話合いになろうというのだから情けないったら。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
るところお年齢としはやっと二十四五、小柄こがら細面ほそおもての、たいそううつくしい御縹緻ごきりょうでございますが、どちらかといえばすこしずんだほうで、きりりとやや気味ぎみ眼元めもとには
かおつきや、御縹緻ごきりょうのほどは少しもわからないのでございます——なに、しょっちゅう頭巾のかぶり通し——はてな、兵馬が気ぜわしいうちにも頭をひねって、考えさせられたのは
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『あんなにおうつくしい御縹緻ごきりょううまれて敦子あつこさまは本当ほんとう仕合しあわせだ……。』そうってみんながうらやましがったものでございますが、あとかんがえると、この御縹緻ごきりょうかえっておあだとなったらしく