御姉妹ごきょうだい)” の例文
ただ人並ひとなみみすぐれて情義深なさけふかいことは、お両方ふたかた共通きょうつう美点みてんで、矢張やは御姉妹ごきょうだい血筋ちすじあらそわれないように見受みうけられます……。
そして御姉妹ごきょうだいは、と清葉がくから、(実は。)と出ました。……実は、それに就いて、と言ったもんです。何に就いてだが、自分にも分らない。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんな結構な御姉妹ごきょうだいを持った良いお嬢さんはいらっしゃらないと思うにつけても、何か自分に課せられた責任を果たさずに行くような気がしてならず
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「幸い、藪山やぶやまのすそに住んでござる加藤殿の嫁御は、こちらの御内儀とは、御姉妹ごきょうだいじゃということであるしな」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしがお附き申しては居りますが、そんならって御姉妹ごきょうだいでありますので、うちの方の極りが着けば何うでも斯うでも此方様こなたさまはおあねえさまの事ですから、極りが着こうと思って
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二人ふたりはたして本当ほんとう御姉妹ごきょうだい間柄あいだがらなのか、それとも豐玉姫とよたまひめ御分霊ごぶんれい玉依姫たまよりひめでおありになるのか、うもそのへんがまだ充分じゅうぶんわたくしちないのでございます。
もうすまでもなく竜宮界りゅうぐうかいだい一の乙姫様おとひめさまッしゃるのが豐玉姫様とよたまひめさまだい二の乙姫様おとひめさま玉依姫様たまよりひめさま、つまりこの両方ふたかた御姉妹ごきょうだい間柄あいだがらということになってるのでございますが