“藪山”の読み方と例文
読み方割合
やぶやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お侍だよ。藪山やぶやまの加藤っていえば、おっ母が知ってるといった。——ああ、それから、達者で暮しているかって、おらの頭を撫でて訊いたよ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又七郎は益城ましき小池村に屋敷地をもらった。その背後が藪山やぶやまである。「藪山もつかわそうか」と、光尚が言わせた。又七郎はそれを辞退した。竹は平日もご用に立つ。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「それにいるのは、藪山やぶやまの叔母御ではないかな——母上、あれなる後家どのは、中村の光明寺の山にいた叔母御でしょう」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)