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後事
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こうじ
ふりがな文庫
“
後事
(
こうじ
)” の例文
私は一個の手間取りでありますから、高村家の
後事
(
こうじ
)
について一家の内事にまで
指図
(
さしず
)
をするというわけには参らず、甚だ工合の悪い立場に立ったのであった。
幕末維新懐古談:30 身を引いた時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
二世勝三郎は
終
(
おわり
)
に臨んで子らに
遺言
(
ゆいごん
)
し、勝久を
小母
(
おば
)
と呼んで、
後事
(
こうじ
)
を相談するが
好
(
よ
)
いといったそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
何処
(
いずこ
)
にも宿り、何処にもつながりを見せるものに思われます、あそこに紀介様がお越しになったばかりではなく、かげながら
後事
(
こうじ
)
を
托
(
たく
)
されていたということも、わたくしには
玉章
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
されど彼女に
禍
(
わざわい
)
を及ぼさんは本意なしと思いければ、石塚重平氏に
托
(
たく
)
して彼に勉学を
勧
(
すす
)
めさせ、また
於菟
(
おと
)
女史に書を送りて今回の渡航を告げ、
後事
(
こうじ
)
を托し、これにて思い残す事なしと
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
高橋その
馳走
(
ちそう
)
をうけ、これにて少し
腹
(
はら
)
が
癒
(
い
)
えたとて去りたりと。この高橋は
洋学
(
ようがく
)
にも
精通
(
せいつう
)
し、
後来
(
こうらい
)
有望
(
ゆうぼう
)
の人なりけるに、
不幸
(
ふこう
)
にして世を
早
(
はや
)
うせり。先生深く
惋惜
(
えんせき
)
し、厚く
後事
(
こうじ
)
を
恤
(
めぐ
)
まれたりという。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
さしおいて、弟のあなたに、政務や
後事
(
こうじ
)
を以後お託しになりましょうか
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“後事”の意味
《名詞》
後に残された事。将来の事。死後に関する事。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世