とこ)” の例文
水きよき多摩のみなかみ、南むく山のなぞへ、老杉の三鉾五鉾、とこびて立てらくがもと、古りし世の家居さながら、大うから今も居りけり。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
難波人なにはびと葦火あしびしてあれどおのが妻こそとこめづらしき 〔巻十一・二六五一〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
とこしえの夏まけをしなければならぬ結果を見るかも知らぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
なでしこのとこなつかしき色を見ばもとの垣根かきねを人や尋ねん
源氏物語:26 常夏 (新字新仮名) / 紫式部(著)
否、さもあれ、とこみさを常久とこひさにぞ
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
とこつ世にかよりかくよりあくがるる
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
水きよき多摩のみなかみ、南むく山のなぞへ、老杉の三鉾五鉾、とこびて立てらくがもと、古りし世の家居さながら、大うから今も居りけり。
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
今こそわれはとこをとめ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
とこひさのひかりはえや、——
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
とこうるはしき追憶おもひで
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)