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嵐山
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らんざん
ふりがな文庫
“
嵐山
(
らんざん
)” の例文
………午後敏子が誘いに来、
嵐山
(
らんざん
)
電車の
大宮
(
おおみや
)
終点で木村さんと落ち合い、三人で
嵐山
(
あらしやま
)
に行く。これは敏子の発議によるのだそうであるが、まことによいことを思いついてくれた。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「その鼻を廻ると
嵐山
(
らんざん
)
どす」と長い
棹
(
さお
)
を
舷
(
こべり
)
のうちへ
挿
(
さ
)
し込んだ船頭が云う。鳴る
櫂
(
かい
)
に送られて、深い
淵
(
ふち
)
を
滑
(
すべ
)
るように抜け出すと、左右の岩が
自
(
おのずか
)
ら開いて、舟は
大悲閣
(
だいひかく
)
の
下
(
もと
)
に着いた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは
嵐山
(
らんざん
)
の
戸無瀬
(
となせ
)
の滝を目の前に控へてゐるので、滝は
態
(
わざ
)
と
描
(
か
)
かなかつたのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
可愛
(
かわい
)
や一向専念の誓を
嵯峨
(
さが
)
の
釈迦
(
しゃか
)
に
立
(
たて
)
し男、
齢
(
とし
)
は
何歳
(
いくつ
)
ぞ二十一の春
是
(
これ
)
より風は
嵐山
(
らんざん
)
の
霞
(
かすみ
)
をなぐって
腸
(
はらわた
)
断つ
俳諧師
(
はいかいし
)
が、
蝶
(
ちょう
)
になれ/\と祈る落花のおもしろきをも
眺
(
なが
)
むる事なくて、見ぬ
天竺
(
てんじく
)
の何の花
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
嵐山
(
らんざん
)
への途中
太秦寺
(
うずまさでら
)
というのに寄った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
世界を輪切りに立て切った、山門の扉を左右に
颯
(
さっ
)
と
開
(
ひら
)
いた中を、——赤いものが通る、青いものが通る。女が通る。小供が通る。
嵯峨
(
さが
)
の春を傾けて、京の人は
繽紛絡繹
(
ひんぷんらくえき
)
と
嵐山
(
らんざん
)
に行く。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
嵐山
(
らんざん
)
へ行くところも見た」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“嵐山”の解説
嵐山(あらしやま)は、京都市西部にある標高382メートル (m)の山。また、大堰川(おおいがわ)を挟んで西側の松尾山・嵐山・烏ヶ岳の嵐山三山と、東側の小倉山・亀山、さらにはその麓を含んだ地域を一般的に嵐山と称し、山麓は多数の寺社が立地する観光名所でもある。
近くには嵯峨嵐山駅があり、この辺り一体が嵯峨野と呼ばれる事も多い。
また、近くのトロッコ嵐山駅からは嵯峨野トロッコが出ており、保津峡などを眺めながら、乗る事ができる。
(出典:Wikipedia)
嵐
常用漢字
中学
部首:⼭
12画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“嵐”で始まる語句
嵐
嵐雪
嵐気
嵐雲
嵐蘭
嵐弦
嵐粂吉
嵐踊
嵐外
嵐雛助