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小逕
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こみち
ふりがな文庫
“
小逕
(
こみち
)” の例文
いつ
苔香園
(
たいこうえん
)
との話をつけたものか、庭のすみに小さな木戸を作って、その花園の
母屋
(
おもや
)
からずっと離れた
小逕
(
こみち
)
に通いうる仕掛けをしたりした。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
女は別れる前に、ある晩笹村と外で飲食いをした帰りに、暗い草原の
小逕
(
こみち
)
を歩きながら言った。女は口に
楊枝
(
ようじ
)
を
啣
(
くわ
)
えて、両手で
裾
(
すそ
)
をまくしあげていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
両方がずっと田圃で、田の
畷
(
あぜ
)
を伝って、畷とも道ともつかない
小逕
(
こみち
)
を無数の人影がうようよしている。田圃の中には
燈火
(
あかり
)
が
万燈
(
まんどう
)
のように明るく
点
(
とも
)
っている。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
鼠色の
白楊
(
はこやなぎ
)
よ、罪ありさうに
顫
(
ふる
)
へてゐる、
全體
(
ぜんたい
)
どんな
打明話
(
うちあけばなし
)
が、その
蒼白
(
あをじろ
)
い葉の上に書いてあつたのだらう、どういふ思出を恐れてゐるのだ、秋の
小逕
(
こみち
)
に棄てられた熱に惱んだ
少女子
(
をとめご
)
よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
第
(
だい
)
一
場
(
じゃう
)
ヹローナ。カピューレット
邸
(
てい
)
の
庭園
(
ていゑん
)
の
石垣
(
いしがき
)
に
沿
(
そ
)
へる
小逕
(
こみち
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
均平はラジオ体操で目がさめ、
階下
(
した
)
へおりて指先の凍るような井戸の水で顔を洗い、上半身をも
拭
(
ふ
)
いて
崖
(
がけ
)
はずれの
処
(
ところ
)
に開けた畑の
小逕
(
こみち
)
や建物のまわりを歩いていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“小逕”の意味
《名詞》
細い道。こみち。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
逕
漢検1級
部首:⾡
11画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父