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小笠
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おがさ
ふりがな文庫
“
小笠
(
おがさ
)” の例文
百合、のび上って、晃が
紐
(
ひも
)
を押え
頸
(
くび
)
に掛けたる
小笠
(
おがさ
)
を取り、瓢を引く。晃はなすを、受け取って
框
(
かまち
)
におく。すぐに、鎌を取ろうとする。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それを惜しいと思って
小言
(
こごと
)
をいったところが、その人は
却
(
かえ
)
って地蔵のたたりを受けたということです。(横須賀郷里雑記。静岡県
小笠
(
おがさ
)
郡中浜村国安)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いずれも手描きで、凧の好きな人はきっと見逃さないでありましょう。同じ
小笠
(
おがさ
)
郡の平田村で作り出す
麦藁細工
(
むぎわらざいく
)
の玩具に、昔から伝わる面白いものがあります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「もしもし、大高
氏
(
うじ
)
、
暫時
(
しばらく
)
、大高氏。」と
大風
(
おおふう
)
に声を掛けて呼んだのは、
小笠
(
おがさ
)
を
目深
(
まぶか
)
に、墨の
法衣
(
ころも
)
。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
藻抜
(
もぬ
)
けのように立っていた、
私
(
わし
)
が
魂
(
たましい
)
は身に戻った、そなたを拝むと
斉
(
ひと
)
しく、
杖
(
つえ
)
をかい込み、
小笠
(
おがさ
)
を傾け、
踵
(
くびす
)
を返すと
慌
(
あわただ
)
しく一散に
駈
(
か
)
け下りたが、里に着いた時分に山は
驟雨
(
ゆうだち
)
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
与十
(
よじゅう
)
、竹の
小笠
(
おがさ
)
を
仰向
(
あおむ
)
けに、
鯉
(
こい
)
を一尾、嬉しそうな顔して見て、ニヤニヤと笑って出づ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
折から
白髪天窓
(
しらがあたま
)
に
菅
(
すげ
)
の
小笠
(
おがさ
)
、腰の曲ったのが、
蚊細
(
かぼそ
)
い渋茶けた足に
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
き、
豊島茣蓙
(
としまござ
)
をくるくると巻いて
斜
(
ななめ
)
に
背負
(
しょ
)
い、竹の杖を両手に二本突いて、
頤
(
おとがい
)
を突出して気ばかり
前
(
さき
)
へ立つ
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
“小笠”で始まる語句
小笠原
小笠原島
小笠原流
小笠原氏
小笠原図書頭
小笠原左衛門佐
小笠原左近将監
小笠懸
小笠原家
小笠原弾正