“小笠原図書頭”の読み方と例文
読み方割合
おがさわらずしょのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時外交主任として知られた老中格の小笠原図書頭おがさわらずしょのかみは近く千五、六百人の兵をひき連れ、大坂上陸の目的で横浜を出帆するとの風評がもっぱら江戸で行なわれていたという。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
とうとう、尾州藩主は老中格の小笠原図書頭おがさわらずしょのかみが意見をいれ、同じ留守役の水戸慶篤よしあつともはかって、財政困難な幕府としては血の出るような十万ポンドの償金をイギリス政府に払ってしまった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)