専門せんもん)” の例文
旧字:專門
だから完全に近い放任ほうにんをして置いて、さてそれを見ると、私が理学者りがくしゃになりたいと思った気持ちを専門せんもんに代表するものもあり
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
わたし程無ほどなく右の中学を出て、しば愛宕下町あたごしたまちつた、大学予備門だいがくよびもん受験科じゆけんくわ専門せんもん三田英学校みたえいがつこうふのに転学てんがくしました、それから大学予備門だいがくよびもんに入つて二ねんまで山田やまだとは音信不通いんしんふつうかたちたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
このむらには、専門せんもん医者いしゃがありませんでした。内科ないか外科げかねたたよりげないものしかなかったので、治療ちりょうにも無理むりがあったか、正吉しょうきちれた右脚みぎあしは、ついにもとのごとく、びずにしまいました。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それを専門せんもんにしているきえちゃんには、それほどむずかしい芸当ではありませんが、今日はじめてそれをやる新吉にはむずかしいどころか、その中の一つのげいだって満足まんぞくに出来るはずはないのです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
実際じっさい仕事しごとにはみなそれぞれ専門せんもん神様かみさまひかえてられます。
「そりゃおばさんは女だから、料理は専門せんもんさ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)