やすみ)” の例文
旧字:
アヽ、先生はだおやすみにならんのか、何か書いて居らつしやる様だ、——明日の社説かナ、や、日常いつもやすみの時間に仕事なさるのだから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
貞「いゝえわたくし床を取って置いて、先生がぐっと召上ってしまうとすぐにおやすみという都合にして置きました、えゝ誠に有難う」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そう、じゃ平一郎さん、今夜はゆっくりやすみなさったらいいでしょう。明日の朝旦那様にお目にかかることにしてね」
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
こゝへおやすみになりますか。それとも、六畳になさいますか。
百三十二番地の貸家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「少し用事があって来たのよ、最早もうやすみ?」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
やすみのところを飛んだ失礼を致しました。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「冬子ねえさん——」と言いかけた平一郎はあわてて、「御新造さんはいつもここでやすみなさるんですか」
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
老女おばさん、わたし左様さうですよ、始めて此方こちらへ上つて——疲れたらうから早くおやすみツておつしやつて下だすツて、老女さんの傍へ寝せて戴いた時——私、ほんとに母の懐へ抱かれでもした様な気がしましてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)