“寒(さむい)” の例文
其翌五日(そのよくいつか)、奮然(ふんぜん)として余(よ)は唯(たゞ)一人(ひとり)で行(ゆ)つた。寒(さむい)い風(かぜ)が吹(ふ)き、空(そら)の曇(くも)つた、厭(いや)な日(ひ)であつたが、一人(ひとり)で一生懸命(しやうけんめい)に掘(ほ)つたけれど、何(なに)も出(で)て來(こ)ぬ。
風は寒(さむい)が好天氣淺草の觀音の市も大當(おほあたり)、川蒸汽の汽笛もたえずひゞく、年の暮近し世間は何と無(なく)ざわめきて今日はいぬの日、明日はねの日とりの日
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)