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富岳
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ふがく
ふりがな文庫
“
富岳
(
ふがく
)” の例文
旧字:
富嶽
山においては
富岳
(
ふがく
)
の高きを見、水においては
遠州洋
(
えんしゅうなだ
)
の深きを見、人においては佐久間を見る。その始めや漢蘭学芸の事を問い、遂に天下の勢に及ぶ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
人穴
(
ひとあな
)
の
残党
(
ざんとう
)
を一
挙
(
きょ
)
に
蹴散
(
けち
)
らして、主将
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
を生けどり、
多宝塔
(
たほうとう
)
の三
重
(
じゅう
)
へ
封
(
ふう
)
じこめた
伊那丸
(
いなまる
)
の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
が、あかつきの陣ぞろいに
富岳
(
ふがく
)
の
紅雲
(
こううん
)
をのぞんで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東海より朝日差すところ朝雲高くそびゆる
富岳
(
ふがく
)
をもって象徴せられた日本は滅亡した。大和民族は最低の奈落に突き落とされた。私たちは生きて恥をかくばかりである。
長崎の鐘
(新字新仮名)
/
永井隆
(著)
芙蓉
(
ふよう
)
の
花
(
はな
)
が
清々
(
すがすが
)
しくも
色
(
いろ
)
を
染
(
そ
)
めて、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
に
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
った
富岳
(
ふがく
)
の
雪
(
ゆき
)
に
映
(
は
)
えていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ざんねんながら、
富岳
(
ふがく
)
の一天に
凶兆
(
きょうちょう
)
れきれき、もはや、死か離散かの、二
途
(
と
)
よりないようにぞんぜられまする」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
富岳
(
ふがく
)
崩るといえども、刀水
涸
(
か
)
るといえども、誓ってこの言に
負
(
そむ
)
かざるなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
才蔵は
新参者
(
しんざんもの
)
の身にすぎた光栄と、いさんでその夜、こっそりと
鳥刺
(
とりさ
)
し
稼業
(
かぎょう
)
の男に
変装
(
へんそう
)
した。そしてもち
竿
(
ざお
)
一本肩にかけ
安土
(
あづち
)
の城をあかつきに抜けて、
富岳
(
ふがく
)
の国へ道をいそぐ——
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“富岳”の意味
《固有名詞》
富岳 (ふがく)
富士山。
(出典:Wiktionary)
富
常用漢字
小4
部首:⼧
12画
岳
常用漢字
中学
部首:⼭
8画
“富”で始まる語句
富
富豪
富貴
富士
富籤
富山
富田
富家
富士山
富裕