密使みつし)” の例文
それとも一方いつぱうには小説雑誌の気運きうん日増ひましじゆくして来たので、此際このさいなにか発行しやうと金港堂きんこうどう計画けいくわくが有つたのですから、早速さつそく山田やまだ密使みつしむかつたものと見える
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかるに後年こうねん京城けいじやう諸士しよしにして、かの北狄ほくてき囘文くわいぶんけたるものすくなからず、ことあらはるゝにおよびて、官司やくにん密使みつし案討あんたうするに、無足むそく婦人ふじんすなはしかり、しか奸黨かんたう張本ちやうほんたりき。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)