“無足”の読み方と例文
読み方割合
むそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうものがこの番所の手に入ったのは、実にどうも天佑とも天助ともいいようのない次第で、吟味方はもちろん無足むそく同心のはてまで雀踊こおどりをして喜んだ。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかるに後年こうねん京城けいじやう諸士しよしにして、かの北狄ほくてき囘文くわいぶんけたるものすくなからず、ことあらはるゝにおよびて、官司やくにん密使みつし案討あんたうするに、無足むそく婦人ふじんすなはしかり、しか奸黨かんたう張本ちやうほんたりき。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「むこうが中間、小者なら、こちらは、同心、加役かやく。……定廻り、隠密、無足むそく諜者ちょうじゃ。……下ッ引まであわせると五百二十人。藤波は、死んでしまったわけじゃございません」