“加役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かやく75.0%
かえき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むこうが中間、小者なら、こちらは、同心、加役かやく。……定廻り、隠密、無足むそく諜者ちょうじゃ。……下ッ引まであわせると五百二十人。藤波は、死んでしまったわけじゃございません」
九蔵の宗吾と光然、訥子とっしの甚兵衛とまぼろし長吉、みんな好うござんしたよ。芝鶴しかく加役かやくで宗吾の女房を勤めていましたが、これも案外の出来で、なるほど達者な役者だと思いました。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「なに。——分らんのか、眼に見えないか。信長の襲撃に備え、塹壕ざんごうを掘り、やぐらをき、あれ見ろ、百姓どもの老幼まで、加役かえきに徴発されて、働いておるさまを」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)