宮仕みやづか)” の例文
「むりに宮仕みやづかへをしろとおほせられるならば、わたしえてしまひませう。あなたのおくらゐをおもらひになるのをて、わたしぬだけでございます」
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
津の国兎原うばらの山下に小さい家を作って住んでいた彼に、やっと宮仕みやづかえする便りが訪ずれた。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
服装ふくそうわたくし時代じだいよりはややふるく、ふとひもでかがった、広袖ひろそで白衣びゃくいまとい、そしてしたはかま穿いてるところは、ても御所ごしよ宮仕みやづかえしてかたのようにうかがわれました。
しかし、米友はいま宮仕みやづかえの身であります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「すまじきものは宮仕みやづかえ……」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたしがこのくにうまれたものでありますならば、お宮仕みやづかへもいたしませうけれど、さうではございませんから、おれになることはかなひますまい」
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
くらゐいたゞいても、そなたになれてなんとしよう。しかし、宮仕みやづかへをしてもなねばならぬ道理どうりはあるまい」
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)