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威儀
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いぎ
ふりがな文庫
“
威儀
(
いぎ
)” の例文
一方は赤裸々の心事を、赤裸々に発表すれども、他方は
苟
(
いやし
)
くも人に許さず、甚だ一笑
一顰
(
いっぴん
)
を
吝
(
おし
)
み、礼儀三千
威儀
(
いぎ
)
の中に、高く標置す。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
心からであったが、自分でも余りはしたなく泣いた事を、すぐ後では恥ずかしく思い出したとみえ、
威儀
(
いぎ
)
改めて、両手をつかえた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
部屋のなかでは、忠相が
威儀
(
いぎ
)
をただして、小高い膝頭をそろえたまま庭のほうへ向けたらしい。すわりなおす
衣
(
きぬ
)
ずれの音がして、やがて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ところが
形姿
(
かたち
)
威儀
(
いぎ
)
竝
(
なら
)
びなき一人の男が夜中にたちまち來ました。そこで互に
愛
(
め
)
でて結婚して住んでいるうちに、何程もないのにその
孃子
(
おとめ
)
が
姙
(
はら
)
みました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
しかし、
今日
(
きょう
)
は、
故郷
(
こきょう
)
へ
帰
(
かえ
)
ることを
申
(
もう
)
しあげに、
靖国神社
(
やすくにじんじゃ
)
へお
詣
(
まい
)
りをするのであります。
清作上等兵
(
せいさくじょうとうへい
)
は、
軍服
(
ぐんぷく
)
の
威儀
(
いぎ
)
をただして、
金色
(
きんいろ
)
の
徽章
(
きしょう
)
を
胸
(
むね
)
につけ、
堂々
(
どうどう
)
として
宿
(
やど
)
を
出
(
で
)
かけたのでありました。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
あざみ咲く土に太宗おはします
四辺
(
しへん
)
の
殿舎
(
でんしや
)
威儀
(
いぎ
)
に立てども
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
こけ猿の茶壺は手になくとも、もはや一刻の
猶予
(
ゆうよ
)
はならぬと、急遽供をまとめて本郷の道場へ乗りこんできた……あられ小紋の
裃
(
かみしも
)
に、
威儀
(
いぎ
)
をただした正式の婿入り行列。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
景季は、わざと、義経のことばをそらして、
威儀
(
いぎ
)
作った。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
プッ! と吹きだしそうになるのを、喜左衛門と鍛冶富、互いにそっと
肘
(
ひじ
)
で小突きあってこらえているうちに、かたわらの源十郎が
威儀
(
いぎ
)
をただして、しんみりとこんなことを言い出した。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と、一学はさらにパッと
威儀
(
いぎ
)
をあらためて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
威儀
(
いぎ
)
をただして、小文治が復命する。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“威儀”の意味
《名詞》
威儀(いぎ)
作法にかなった重厚な態度や行動。
礼に関する細則。
(出典:Wiktionary)
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
儀
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“威儀”で始まる語句
威儀儼然