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妙齡
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めうれい
女の
子、どうかすると十六七の
妙齡なるも、
自分の
事をタアと
言ふ。
男の
兒は、ワシは
蓋しつい
通りか。たゞし
友達が
呼び
出すのに、ワシは
居るか、と
言ふ。
此の
方はどつちもワシなり。
地方でも
其界隈は、
封建の
頃極めて
風の
惡い
士町で、
妙齡の
婦人の
此處へ
連込まれたもの、また
通懸つたもの、
況して
腰元妾奉公になど
行つたものの
生きて
歸つた
例はない、とあとで
聞いた。