妙齡めうれい)” の例文
新字:妙齢
をんな、どうかすると十六七の妙齡めうれいなるも、自分じぶんことをタアとふ。をとこは、ワシはけだしついとほりか。たゞし友達ともだちすのに、ワシはるか、とふ。はうはどつちもワシなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
地方ちはうでも其界隈そのかいわいは、封建ほうけんころきはめてふうわる士町さむらひまちで、妙齡めうれい婦人ふじん此處こゝ連込つれこまれたもの、また通懸とほりかゝつたもの、して腰元妾奉公こしもとめかけぼうこうになどつたもののきてかへつたためしはない、とあとでいた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)