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夥伴
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なかま
ふりがな文庫
“
夥伴
(
なかま
)” の例文
警吏は直ちに來りて、そが
夥伴
(
なかま
)
なる三人を捕へき。われはその車上に縛せられて
市
(
まち
)
に入るを見たり。市の門にはフルヰアの
老女
(
おうな
)
立ち居たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
しかし近頃それがしの宮殿下が我々の
夥伴
(
なかま
)
を召されて浅からぬ御寵愛を忝ふするは我々の世の中に出る機運が熟したんだね。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
一時村の遊び
夥伴
(
なかま
)
の中に、重右衛門と名を呼ぶ者はなく、孫や、孫やで通つたなども、かれの悲劇を思ふ人の有力なる材料になるに相違ない。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
抽斎が岡西氏
徳
(
とく
)
に
生
(
うま
)
せた三人の子の
中
(
うち
)
、ただ
一人
(
ひとり
)
生き残った次男優善は、
少時
(
しょうじ
)
放恣
(
ほうし
)
佚楽
(
いつらく
)
のために、
頗
(
すこぶ
)
る渋江
一家
(
いっか
)
を
困
(
くるし
)
めたものである。優善には
塩田良三
(
しおだりょうさん
)
という
遊蕩
(
ゆうとう
)
夥伴
(
なかま
)
があった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
今の下士は
夥伴
(
なかま
)
の兵士と砲声を耳にしつつしきりに語り合っている。糧餉を満載した車五輛、支那苦力の
爺連
(
おやじれん
)
も
圏
(
わ
)
をなして何ごとをかしゃべり立てている。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
前者は伊太利大盜の名にして、同胞魔君の義なり。實の氏名をミケレ・ペツツアといふ。千七百九十九年
夥伴
(
なかま
)
を
率
(
ひき
)
ゐて拿破里王に屬し、佛兵と戰ひて功あり。官職を授けらる。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
優善の
夥伴
(
なかま
)
になっていた塩田
良三
(
りょうさん
)
は、父の勘当を
蒙
(
こうむ
)
って、抽斎の家の
食客
(
しょっかく
)
となった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
俺が朋輩の
家禽
(
にはとり
)
や
牛馬
(
うしうま
)
の
夥伴
(
なかま
)
では、日本産でも純粋種は
大切
(
だいじ
)
にして雑種は
賤
(
いやし
)
んでおるさうだ。
夫
(
それ
)
が
当然
(
あたりまへ
)
の筈だのに、犬だけは雑種までが毛唐臭い顔付をしてけつかるは怪しからん咄だ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
デ・チエザアリが
夥伴
(
なかま
)
は遠き處まで根を張れば、法皇はいかに
鋤
(
すき
)
を
揮
(
ふ
)
り給ふとも、御腕の痛むのみなり。甲。客人はなどて何の
器械
(
えもの
)
をも持ち給はぬ。見られよ、この銃は三連發なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
山県の総領の兄などはその幼い頃の遊び
夥伴
(
なかま
)
で、よく一所に
蜻蛉
(
とんぼ
)
を
交
(
つる
)
ませに行つたり、草を摘みに行つたり、
山葡萄
(
やまぶだう
)
を
採
(
と
)
りに行つたり為た事があるといふが、今で、一番記憶に残つて居るのは
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
夥
漢検1級
部首:⼣
14画
伴
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
“夥”で始まる語句
夥
夥多
夥間
夥多敷
夥兵
夥中
夥度
夥敷