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夜天
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やてん
時これ十二月
寒の土用に際して、
萬物の
結目は
縮まり
竦み、
夜天に
星斗闌干たれど
耳澄ませば闇の
夜天をしろしめす図り知られぬものの声すも
夜天の星の影見えて、
小島の
群と輝きぬ。
星影夜天の
宿にかがやけども
げに君は
晝の
後に偉大なる闇を與へ、
夜天の實在を示し給へど
ひむがしの
夜天の星の大きくてひとつは光る不二の尾の
上に
夜天の星の影見えて、
小島の群と輝きぬ。
幼な星
吾子が守星
幸かれと
夜天の
遥に眼を放ち
守る
わが眼には
星辰雲集し又
無限夜天は
生動す。