夜天やてん)” の例文
時これ十二月かんの土用に際して、萬物ばんぶつ結目むすびめちゞまりすくみ、夜天やてん星斗せいと闌干らんかんたれど
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
耳澄ませば闇の夜天やてんをしろしめす図り知られぬものの声すも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜天やてんの星の影見えて、小島をじまむれと輝きぬ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
星影ほしかげ夜天やてん宿しゆくにかがやけども
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
げに君はひるあとに偉大なる闇を與へ、夜天やてんの實在を示し給へど
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
ひむがしの夜天やてんの星の大きくてひとつは光る不二の尾の
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜天やてんの星の影見えて、小島をじまの群と輝きぬ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
夜天やてんに高く寂しうかかり照らし
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
幼な星吾子あこが守星さきかれと夜天やてんはるに眼を放ち
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わが眼には星辰せいしん雲集し又無限むげん夜天やてん生動せいどうす。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
夜天やてん宿しゆくさゝへつゝ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)