塩梅あんべい)” の例文
塩梅あんべいでも悪くはないかと、案じて様子を聞きにまいりましたのでがんすと云って、どうかお取次を願いていもんです
親父が塩梅あんべいが悪いので手前てめえ往って仕切を取ってうというので、仕切を取りに来ましたよ、なあんに取引先きは神田佐久間町の善右衞門が一番でけえから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼処あすこへ往って一晩や二晩は泊って来てもいゝからというが、親父が塩梅あんべいが悪いからハア、早くけえるべいと思ってハア
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「お天気が宜く続きます、毎度あなた方のお噂ばかりいたして居りますよ、此の塩梅あんべいではお天気も続きましょう、どうも春にならなければお団子も売れませんよ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兼「それが天道てんとう人を殺さずというのだ、世界せけえの事アんな其様そん塩梅あんべいに都合よくなってるんだけれど、人間というお世話やきが出てごちゃまかして面倒くさくしてしまッたんだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
左様そうだがね、わしイ三十の時から此家こっちへ奉公して、六年ぜんに近所へ世帯しょたいを持ったのだが、せわしねえ時ア斯うして毎度めいど手伝に来るのさ、一昨日おとついおせゆッ塩梅あんべいがわりいって城堀しろほりけえったから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の頃じゃアハア手紙の一本ぐれえ書ける様になったのアめえの旦那の御厄介ごやっけえでがんすから、おうちがこうなって遠いとけえ行くてえこったらわしも附いて行かないばなんねえが、婆様ばあさまア塩梅あんべいが悪うござえまして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私イ孩児の世話アして草臥くたびれたから、次の間に打倒うちたおれて寝てしまって、夜半よなかに眼イさますと、夫婦喧嘩がはだかって居るのサ、女の方で云うには、塩梅あんべいに云いくるめて、旦那におっかぶして置いたが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
伴「これは掘出して明日あした古河こがの旦那に売るんだ、なんだか雨がポツ/\降って来たようだな、向うの渡し口の所からなんだか人が二人ばかり段々こっちの方へ来るような塩梅あんべいだから、見ていてくんねえ」
伴「よし/\、それじゃア内の方をいゝ塩梅あんべいにして屹度きっとねえよ」
早「それアいな、何ういう塩梅あんべいに」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
作「塩梅あんべいわりいてえがうかえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
早「だから何ういう塩梅あんべいだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
伴「おめえどんな塩梅あんべいだ」