問糺とひたゞ)” の例文
たくみにちんいつはる共此方にはたしかなる證人あるぞ證據なきことはしひ問糺とひたゞさず如何程に強情がうじやうを申すともおのれが一命は助かる事でなし彌々いよ/\ちんいつはるに於ては證人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
當人は世間の思惑を憚つて、身を耻ぢて居るに違ひ無いのに、つけつけと問糺とひたゞされては堪るまい。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
奉行所へ呼出され昌次郎夫婦ふうふの者古郷を出でて何所なにどころしのび居んと内々探索たんさくのため昌次郎梅二人の年齡ねんれいより風俗を大岡殿ちく問糺とひたゞされしに就き一同は昌次郎梅が風俗ふうぞく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殘らず白状はくじやうすべしとするどく問糺とひたゞされしかば段右衞門は此時このときはじめてハツトいつ歎息たんそくなしまこと天命てんめいは恐ろしきものなり然ば白状つかまつらんと居なほり扨も權現堂ごんげんだうつゝみに於て穀屋平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)