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いのちし
「へつ、
此の
弱蟲! そんなら
貴樣らには、
何ができる。
此の
命知らず
奴!」そして
肩をそびやかして
睨視めつけました。
焼けだされた狼は、わずか三、四十人の
隊伍であったが、なにせよ、武器をもっている
命知らずだからたまらない。
苦い、
飮みぐるしい
案内者よ! やい、
命知らずの
舵手よ、
苦しい
海に
病み
疲れた
此小船を、
速う
巖礁角へ
乘上げてくれ!……さ、
戀人に!(と飮む)。
ロミオ いかにも、
生きてをられぬ
身ぢゃ。なればこそ
此墓へは
來た。いやなう、
若、
命知らずの
者に
手出しをなさるな。
早うお
迯げなされ。
此亡者達の
事を
思うて
怖れたがよい。