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呍
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うん
ふりがな文庫
“
呍
(
うん
)” の例文
『
呍
(
うん
)
。』と言ひ乍ら、手を延ばして、静子の机の上から名に高き女詩人の「舞姫」を取る、本の小口からは、
橄欖色
(
オリーブいろ
)
の
栞
(
しをり
)
の房が垂れた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
呍
(
うん
)
、
乃公
(
おら
)
が音頭とるべい。音頭とるべいが、皆であとやらんといけねえぞ。音頭取りばかりにさしちゃいけねえぞ——ソラ、ジンバラハラバイタァ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と一声、青竜二郎は、
呍
(
うん
)
音を高く響かせたが、その声の未だ終わらぬ中に、ヒーッと女の叫び声がした。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
此の間お
宅
(
うち
)
へお寄り申そうと思いまして参ると、番頭さんが何とか云いましたっけ、
治平
(
じへい
)
さんかえ、武骨真面目なお方で、
呍
(
うん
)
とお店に坐っている様子てえものは、実に山が
押出
(
おしだ
)
したような姿で
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
呍
(
うん
)
と足を踏みしめると、天秤棒が
遠慮会釈
(
ゑんりよゑしやく
)
もなく肩を圧しつけ、五尺何寸其まゝ大地に釘づけの姿だ。思ひ切つて
蹌踉
(
よろ/\
)
とよろけ出す。十五六歩よろけると、息が詰まる様で、たまりかねて荷を下ろす。
水汲み
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
呍
(
うん
)
、眞面目になつて怒鳴る元氣も出ないやね。だから思ふ存分茶化してやるんだ。殊に君、女教員と來ちや全然箸にも棒にもかゝツたもんぢやない。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
呍
(
うん
)
」と久さんは答えて、のそり/\
檐下
(
のきした
)
から引き出して、二握三握一つにして、トンと地につき
揃
(
そろ
)
えて、
無雑作
(
むぞうさ
)
に小麦からで
縛
(
しば
)
って、炬火をこさえた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
呍
(
うん
)
」と封じて精神集中、長く間を保って精神統一、——この心境持続の間は、壁を
攀
(
よ
)
ずることも天井を渡ることも、いながら肉身空に向かって、数丈の高さに浮かぶことも
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
呍
(
うん
)
、真面目になツて怒鳴る元気も出ないやね。だから思ふ存分茶化してやるんだ。殊に君、女教員と来ちや
全然
(
まるで
)
箸にも棒にもかかツたもんぢやない。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
人が話をすれば、「
呍
(
うん
)
、
呍
(
うん
)
、ふん、ふん」と
鼻
(
はな
)
を
鳴
(
な
)
らして聞いた。彼女の義兄も村に人望ある方ではなかったが、彼女も村では正札附の
莫連者
(
ばくれんもの
)
で、堅い婦人達は相手にしなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
呍
(
うん
)
の呼吸極まり
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
呍
(
うん
)
、さうだ、僕も思出す。發起人が君で、實行委員が僕。夜になつてからにしようと
皆
(
みんな
)
が云ふのを構ふもんかといふ譯で、眞先に垣を破つたのが僕だ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
呍
(
うん
)
、さうだ、僕も思出す。発起人が君で、実行委員が僕。夜になツてからにしようと
皆
(
みんな
)
が云ふのを構ふもんかといふ訳で、真先に垣を破ツたのが僕だ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
、
好
(
よ
)
し/\、此
老爺
(
おぢい
)
さんが引受けたら間違ツこはねえが、何だな、お定さんも謀叛の一味に加はつたな?』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハッハハ。醉へエばアア寢たくなアるウ、(と唄ひさして、)寢れば、それから何だつけ?
呍
(
うん
)
、何だつけ? ハッハハ。あしきを攘うて救けたまへだ。ハッハハ。』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ハテ何だつたらう?
呍
(
うん
)
「約束を忘れるな。」か! 「約束」は適切だ。女といふものは一體、男に憎まれる事が嫌ひなものだ。況んや自分の嫌つても居ない男にをやだ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハツハハ。酔へエばアア寝たくなアるウ、(と唄ひさして、)寝れば、それから何だつけ?
呍
(
うん
)
、何だつけ? ハツハハ。あしきを
攘
(
はら
)
うて救けたまへだ。ハツハハ。』と、
再
(
また
)
グラリとする。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ハテ何だつたらう?
呍
(
うん
)
「約束を忘れるな。」か! 「約束」は適切だ。女といふものは一体、男に憎まれる事を嫌ひなものだ。況んや自分の嫌つても居ない男にをやだ。殊に俺は新聞記者だ。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
、それや知己だね。……知己には知己だが、唯一人の知己だね。』
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
、それや知己だね。……知己には知己だが、唯一人の知己だね。』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
、その、
何
(
ど
)
れでも可い。柏でも可い。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
、その、
何
(
ど
)
れでも可い。柏でも可い。』
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
。』
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
呍
(
うん
)
。』
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
呍
部首:⼝
7画
“呍”を含む語句
阿呍
呍咐
呍々
啊呍
呍付
呍吩
唸呍
天地啊呍