君臨くんりん)” の例文
近来、日本のゲーム界に君臨くんりんしている麻雀マージャンにも、いろいろとインチキが可能ポッシブルである。日本麻雀聯盟でも、無論、インチキを排斥はいせきしている。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこにはながい年月かれが君臨くんりんした広々とした領地がある。かれの部下は王を失って、いまはその谷間の奥深おくふかげていったことであろう。
高天原たかまがはら神界しんかいから一だんくだったところが、りもなおさずわれわれの大地だいち神界しんかいで、ここに君臨くんりんあそばすのが、もうすまでもなく皇孫命様こうそんのみことさまにあらせられます。
この一列が整々せいせいとしてあまたけの本陣へかえってくるまに、富士ふじの山は、銀のかんむりにうすむらさきのよそおいをして、あかつきの空に君臨くんりんし、流るるきりのたえまに、裾野すそのの朝がところどころ明けかけてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに上等果実として食用果実界に君臨くんりんしているのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
思ふ、恐らくアルゴスを統べ、アカイアに君臨くんりん
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
丘田医師は、盗みとった魔薬を悪用し、金と同じ手を用いて、カフェ・ゴールデンバットに君臨くんりんしたのだった。幸い医者だった彼は、その後の中毒女たちに投薬することに非常にたくみだった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)