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同年
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おないどし
ふりがな文庫
“
同年
(
おないどし
)” の例文
私と
同年
(
おないどし
)
の
竹中
(
たけなか
)
はんが私の
家
(
うち
)
へ遊びに来る約束をしてくれました。その日になりますと私は嬉しさに学校へ行く気になれませんでした。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
その時彼は十六になっていたが——ある
同年
(
おないどし
)
の少女を、急に好きはじめたのである。少女は彼のある同級生の妹で、金髪の、思い切って陽気な子だった。
小フリイデマン氏
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
「馬鹿だなあ、あんな女を思つて。思つたつて
仕方
(
しかた
)
がないよ。第一、君と
同年
(
おないどし
)
位ぢやないか。
同年
(
おないどし
)
位の男に惚れるのは
昔
(
むかし
)
の事だ。八百屋御七時代の恋だ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この二人の少女は
同年
(
おないどし
)
の十八歳で、殆どお揃いと云ってもいい不断着のワンピースに包まれていたが、その容貌の相違は、実に際立った対照を
為
(
な
)
していた。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「あなたこそ。見違えるくらいですわ。でも二年足掛け三年目ですからね。無理もないわ。あの頃
同年
(
おないどし
)
でしたから今でも矢っ張り同年なんでしょうねえ?」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
そういったとたん、ふと気がつくと庭に面した窓の外で、今まで中の
容子
(
ようす
)
をうかがっていたらしい、龍介と
同年
(
おないどし
)
位の混血児少年が、さっと身を翻して走り去るところだった。
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しづやの家は吉原土手の向うにあって、べつに縁つづきというわけではなかったが私の家とは同姓で、またしづやの弟は私の兄と
同年
(
おないどし
)
で、同じく土手向うの
待乳山
(
まつちやま
)
小学校に通学していた。
生い立ちの記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
それと引違えて
徐
(
しずか
)
に現れたのは、
紫
(
むらさき
)
の糸のたくさんあるごく
粗
(
あら
)
い
縞
(
しま
)
の
銘仙
(
めいせん
)
の着物に
紅気
(
べにっけ
)
のかなりある
唐縮緬
(
とうちりめん
)
の帯を
締
(
し
)
めた、源三と
同年
(
おないどし
)
か一つも上であろうかという
可愛
(
かわい
)
らしい小娘である。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
丁度私と
同年
(
おないどし
)
ぐらゐの花だが、
暴風
(
あらし
)
の晩に萎れて了つたかも知れない。
わるい花
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
住職は奥様と
同年
(
おないどし
)
といふ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼女の夫というのは健三の
従兄
(
いとこ
)
にあたる男だから、つまり姉にも従兄であった。しかし
年齢
(
とし
)
は
同年
(
おないどし
)
か一つ違で、健三から見ると双方とも、一廻りも上であった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは私に
同年
(
おないどし
)
でした。その
姉
(
ねえ
)
さんが
茂江
(
しげえ
)
さんで、そのもう一つ上が
幾江
(
いくえ
)
さんでした。
斜向
(
すぢむか
)
ひの角の
泉勇
(
いづゆう
)
と云ふ仕立屋の子は、お
歌
(
うた
)
ちやんと、名を云ひました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「ばかだなあ、あんな女を思って。思ったってしかたがないよ。第一、君と
同年
(
おないどし
)
ぐらいじゃないか。同年ぐらいの男にほれるのは昔の事だ。
八百屋
(
やおや
)
お
七
(
しち
)
時代の恋だ」
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私とおさやんは
同年
(
おないどし
)
でしたけれども、おさやんは三月に生れて私は十二月に生れたからまあ
一歳
(
ひとつ
)
違ひのやうなものだと私の母であるおさやんの叔母が
何時
(
いつ
)
も云ひますのを
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“同年”の意味
《名詞》
同年(どうねん)
同じ年。その年。
同じ年齢。
(出典:Wiktionary)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“同年”で始まる語句
同年輩
同年齡
同年紀
同年齢
同年齢位