反對うらはら)” の例文
新字:反対
思ふ事は反對うらはらにお聞きになつても汲んで下さるか下さらぬか其處ほどは知らねど、よし笑ひ物になつても私は貴君に笑ふて頂き度、今夜は殘らず言ひまする
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たとひ紋着もんつきはかま穿いても、これが反對うらはらで、女湯をんなゆ揚場あがりばに、はうだんると、時節柄じせつがら早速さつそくすぢから御沙汰ごさたがあるが、男湯をとこゆをんな出入でいりは、三馬さんば以來いらい大目おほめてある。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもこと反對うらはらにおきになつてもんでくださるかくださらぬか其處そこほどはらねど、よしわらものになつてもわたし貴君あなたわらふていたゞたく今夜こんやのこらずひまする
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)