トップ
>
厳
>
いかつ
ふりがな文庫
“
厳
(
いかつ
)” の例文
旧字:
嚴
「御免。」と掛けた声が
可恐
(
おそろし
)
く
厳
(
いかつ
)
い蛮音。
薩摩訛
(
さつまなまり
)
に、あれえ、と云うと、飛上るやら、くるくる舞うやら、ぺたんと坐って動けぬやら。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ドニメ」と私は
厳
(
いかつ
)
い声で「少しお前に訊きたいものだ。今から丁度二十日程前だ、ボヘミアの奴等が来ただろう?
其奴
(
そいつ
)
等
何方
(
どっち
)
へ突っ走った?」
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
上向
(
うわむき
)
になった大きな
鼻頭
(
はながしら
)
と、出張った
頬骨
(
ほおぼね
)
とが、彼の顔に
滑稽
(
こっけい
)
の相を与えていたが、
脊
(
せ
)
が高いのと髪の毛が美しいのとで、洋服を着たときの彼ののっしりした
厳
(
いかつ
)
い姿が
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
直角に
厳
(
いかつ
)
い肩を聳やかしている、その胸毛の底に白い
蕊
(
しべ
)
を点じたのは雪である、アルプス一帯に雪の降るのは、それは早いもので、九月の末には、白くなるほどつもらぬまでも
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
紳士の態度には、何処となく
厳
(
いかつ
)
いところがあって、
洟
(
はな
)
を
擤
(
か
)
むのにもおそろしく大きな音をたてる。一体どうしてやらかすのか分らないが、彼の鼻はまるで
喇叭
(
らっぱ
)
のような音をたてるのだ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
老宰相は
厳
(
いかつ
)
い眼をして夫人の顔を見たが、またおもいかえしたように
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
僧は
厳
(
いかつ
)
い親しみのない眼をしていた。
竈の中の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“厳(厳(姓))”の解説
厳(げん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
厳
常用漢字
小6
部首:⼚
17画
“厳”を含む語句
荘厳
森厳
厳格
厳粛
厳重
厳寒
厳乎
端厳微妙
威厳
厳然
端厳
壮厳
厳冬
荘厳弥撒
峻厳
手厳
華厳経
崇厳
厳丈
宗厳
...