“擤”の読み方と例文
読み方割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここまでは妙子は、始終両ほおに涙のすじを引きながら、時々はなんだりしたけれども、割合に落ち着いて、理路整然と、事細かに話した。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
眼の中に入れても痛くない位可愛がって、振袖を着せたり、洟汁はなんでやったりしているのであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
紳士の態度には、何処となくいかついところがあって、はなむのにもおそろしく大きな音をたてる。一体どうしてやらかすのか分らないが、彼の鼻はまるで喇叭らっぱのような音をたてるのだ。