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午餉
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ひる
ふりがな文庫
“
午餉
(
ひる
)” の例文
「知ってるとも。——現在、
昨日
(
きのう
)
の
午餉
(
ひる
)
はあすこで食べたよ。閑静で、落着いて、しんみりして
佳
(
い
)
い
家
(
うち
)
だが、そんな幽霊じみた事はいささかもなかったぜ。」
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遅い
午餉
(
ひる
)
だったから、もう二時下り。亭主の出たあと、女房は
膳
(
ぜん
)
の上で
温茶
(
ぬるちゃ
)
を含んで、干ものの残りに皿をかぶせ、余った煮豆に
蓋
(
ふた
)
をして、あと片附は
晩飯
(
ばん
)
と一所。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
竹屋
(
たけや
)
の
藤
(
ふぢ
)
は
時節
(
じせつ
)
にあらず、
金格子
(
きんがうし
)
の
東海樓
(
とうかいろう
)
は
通
(
とほ
)
つた
道
(
みち
)
の
青樓
(
おちやや
)
さの、
處
(
ところ
)
で
今日
(
けふ
)
の
腹工合
(
はらぐあひ
)
と、
懷中
(
くわいちう
)
の
都合
(
つがふ
)
に
因
(
よ
)
つて、
天利
(
てんり
)
といふので
午餉
(
ひる
)
にしよう、
其
(
ま
)
づ
其
(
そ
)
の
城
(
しろ
)
を
見
(
み
)
て
梅
(
うめ
)
とやれ
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
處
(
ところ
)
で
汽船
(
きせん
)
は——うそだの、
裏切
(
うらぎ
)
つたのと、
生意氣
(
なまいき
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふな。
直江津
(
なほえつ
)
まで、
一人前
(
いちにんまへ
)
九錢也
(
きうせんなり
)
。……
明治二十六七年頃
(
めいぢにじふろくしちねんごろ
)
の
事
(
こと
)
とこそいへ、それで、
午餉
(
ひる
)
の
辨當
(
べんたう
)
をくれたのである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“午餉”の意味
《名詞》
ひるめし。昼食。
(出典:Wiktionary)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
餉
漢検1級
部首:⾷
15画
“午”で始まる語句
午
午後
午飯
午前
午餐
午過
午睡
午頃
午砲
午食