初心しよしん)” の例文
婦人をんなはよく/\あしらひかねたか、ぬすむやうにわしさつかほあからめて初心しよしんらしい、然様そんたちではあるまいに、はづかしげにひざなる手拭てぬぐひはしくちにあてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
初心しよしん發掘はつくつとしては權現臺ごんげんだい大成功だいせいこうであつた。無論むろん遺物ゐぶつ豐富ほうふでもつたのだが、たくからちかいので、數々しば/″\られたのと、人手ひとでおほかつたのも勝利しやうり原因もとであつた。
思ふに畫と云ふ事に初心しよしんな彼は當時繪畫に於ける寫生の必要を不折ふせつなどから聞いて、それを一草一花の上にも實行しやうとくはだてながら、彼が俳句の上で既に悟入した同一方法を
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
初心しよしん失策しつさくけつしてすくなくなかつたのだ。