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出精
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しゅっせい
ふりがな文庫
“
出精
(
しゅっせい
)” の例文
お前はこれから他念なく
出精
(
しゅっせい
)
して、植木屋として一人前の職人になることを心掛けねばならないと、私はくれぐれもいい聞かせた。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前の座主マルクス・キンツス・マルチウスの経営中に劣らず
出精
(
しゅっせい
)
致しますれば、貴顕紳士は相替らず
御贔屓
(
ごひいき
)
御入来を願うと張り出した。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
手柄があっても加増も出来ぬとあれば、当藩士の意気組は腐るばっかり。武芸
出精
(
しゅっせい
)
の張合が御座らぬ。主君の御癇癖も
昂
(
たか
)
まるばっかり……取潰し結構。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
また多助は江戸表に置きましても稼業に
出精
(
しゅっせい
)
しまして、遂に
巨
(
おお
)
きな身代となり、追々に地所を買入れ、廿四ヶ所の地面持とまでなり、本所に過ぎたるものが二つあり
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
終日終夜、机と首っ引をして、
兀々
(
こつこつ
)
と
出精
(
しゅっせい
)
しながら、
妻
(
さい
)
と自分を安らかに養うほどの働きもない。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
お
気散
(
きさん
)
じにもなりますことゆえ、御ほうこうのあいまには
唱歌
(
しょうか
)
やしゃみせんのけいこをはげみ、わざをみがきまして、いよ/\御意にかないますように
出精
(
しゅっせい
)
いたしましたことでござります。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「皆
出精
(
しゅっせい
)
であったぞ。帰って休息いたせ」
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
忠通は当座の
引出物
(
ひきでもの
)
として、うるわしい色紙短冊と、
紅葉
(
もみじ
)
がさねの
薄葉
(
うすよう
)
とを手ずから与えた。そうして、この後ともに敷島の道に
出精
(
しゅっせい
)
せよと言い聞かせた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで君が今のように
出精
(
しゅっせい
)
して下されば、学校の方でも、ちゃんと見ているんだから、もう少しして
都合
(
つごう
)
さえつけば、
待遇
(
たいぐう
)
の事も多少はどうにかなるだろうと思うんですがね
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
翁が能静氏から「道成寺」「
卒都婆
(
そとば
)
小町」を相伝したのはこの時であった。それから後、翁の
出精
(
しゅっせい
)
がよかったのであろうか。それとも能静氏が、自分の死期の近い事を予覚したものであろうか。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
ちと医業の方をも
出精
(
しゅっせい
)
してはどうだ
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“出精”の意味
《名詞》
出精(しゅっせい)
懸命に物事をすること。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲