“薄葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすよう70.0%
うすえふ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞時はさがしようもなく幾つかの女車をり過したなかに、薄葉うすようかごのようにふくらがし、元の方を扉にゆわえた女車があった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
わざ/\薄葉うすようの紙を買って来て、それを人情本所謂小本の型に切って、原本をそのまゝ透き写しにすることになったのです。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その面倒めんだうくさいものをとつてしまつて、薄葉うすえふの銀色の包裝紙を取り上げると、たゞもう叫びだした——
脚色すぢだけ話をするとなると、こんな煩さい事はないのですから、自分もまた其様そんな物を読むと云ふ智慧はない時分で、始終絵ばかりを見て居たものですから、薄葉うすえふを買つて貰つて、口絵だの
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)