トップ
>
入交
>
いりかわ
ふりがな文庫
“
入交
(
いりかわ
)” の例文
(
何某
(
なにがし
)
。)とかの
筆
(
ペン
)
を持った一人が声を懸けると寝台の上に
仰向
(
あおむ
)
けになっていたのは、
辷
(
すべ
)
り落ちるように下りて
蹌踉
(
よろよろ
)
と外科室へ
入交
(
いりかわ
)
る。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と小突いて、
入交
(
いりかわ
)
って、
向
(
むかい
)
の生垣に押つけたが、蒼ざめた
奴
(
やっこ
)
の顔が、
赫
(
かッ
)
と燃えて見えたのは、
咽喉
(
のんど
)
を絞められたものである。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
されば一
皿
(
べい
)
の菓子、一
盞
(
さん
)
の
珈琲
(
コオヒイ
)
に、一円、二円と
擲
(
なげう
)
ちて、なおも冥加に余るとなし、我も我もと、
入交
(
いりかわ
)
り、立替る、随喜の
輩
(
ともがら
)
数うるに
勝
(
た
)
うべからず。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
やがて
入交
(
いりかわ
)
って女中が
一人
(
いちにん
)
、今夜の忙しさに親類の娘が臨時手伝という、
娘柄
(
こがら
)
の
好
(
い
)
い、
爪
(
つま
)
はずれの尋常なのが
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この方、あの年増めを見送って、
入交
(
いりかわ
)
って来るは若いのか、と前髪の正面でも見ようと思えば、霜げた
冬瓜
(
とうがん
)
に
草鞋
(
わらじ
)
を
打着
(
ぶちつ
)
けた、という異体な
面
(
つら
)
を、
襖
(
ふすま
)
の影から
斜
(
はす
)
に出して
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“入”で始まる語句
入
入用
入口
入牢
入来
入水
入込
入日
入相
入谷