借錢しやくせん)” の例文
新字:借銭
さうしてとう自分じぶんんで土地とちまでが自分じぶん所有ものではなかつた。それは借錢しやくせんきまりをつけるためひとつて東隣ひがしどなり格外かくぐわいたせたのである。それほどかれいへきうしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大切たいせつに勤めますと云其言葉に田舍訛ゐなかなまり有けれど容貌きりやうのよさに主人あるじもはずみ少し高くは思へどもつひに年一ぱい廿七年のなつ四月までの證文しようもんにて五十兩にかはんとの挨拶に十兵衞は大いに悦び五十兩の金の有ならば年貢の未進は殘らずをさめ所々の買懸かひがかり其外の借錢しやくせんまで殘らず一時にかた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)