俺達おれたち)” の例文
でもまあ無事ぶじでよかつた。人間にんげんめ! もうどれほど俺達おれたち仲間なかまころしやがつたか。これを不倶戴天ふぐたいてんてきとゆはねえで、なにふんだ。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
だれ戦争せんそうまうけ、だれなんうらみもない俺達おれたちころひをさせるか、だれして俺達おれたちのためにたたかひ、なに俺達おれたち解放かいほうするかを
俺達おれたちにや、とてもそんな諦めのよいことは、出来ませんだ。もつとも俺達は、清へ渡らうの、病人をあつめようだのといふ、大きなのぞみは持たねェけんど。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「まさかそんなこともあるまい。俺達おれたちい声で唄つてやりさへすればよろこんでゐるのだから……」
漁師の冒険 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「こんなじゃとてもわかりっこない。誰かに聞かなくちゃ駄目だめだ。そこで、禿鷹はげたかのことなら俺達おれたち禿鷹が一番よく知ってるし、山のことなら山自身が一番よく知ってるはずだから……」
コーカサスの禿鷹 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
おれがきみたちをさがしたやうに、あせりあせり熱心ねっしん俺達おれたちしたのをってゐる
俺達おれたちのポケットにはドスがある