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さくおとこ
ふりがな文庫
“
作男
(
さくおとこ
)” の例文
大きな
樫
(
かし
)
の木にかこまれた土豪の住居である。お杉は、
納屋
(
なや
)
の前へ駈けこむと、そこらに働いている分家の嫁や、
作男
(
さくおとこ
)
に向って
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まもなく、ひとりの
作男
(
さくおとこ
)
がでてきました。男はヤッローを見ると、つかつかとやってきて、いきなりヤッローをつかまえました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
長次郎は更に平左衛門の家の
作男
(
さくおとこ
)
をそっと呼び出して、主人の伜はこの十三夜の夜ふけに寝床をぬけ出して村境の
川縁
(
かわべり
)
にさまよっていたのを
半七捕物帳:24 小女郎狐
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
山朸のさきには
鎌
(
かま
)
をゆわえ、それにオコノコという長い荷繩をそえてかたげているのが、
作男
(
さくおとこ
)
や
小百姓
(
こびゃくしょう
)
の常の
出立
(
いでた
)
ちであったともいわれている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
椙原家の
作男
(
さくおとこ
)
で吾平というのが、
使
(
つかい
)
を命ぜられて西の家へ行った。——西の家とは、敦夫の父の弟で、敦夫たちには
叔父
(
おじ
)
に当る源治の
住居
(
すまい
)
である。
殺生谷の鬼火
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
そこで両人の者はその
作男
(
さくおとこ
)
兼馬丁兼
厨夫
(
ちゅうふ
)
がたくさんの兼職の中へ今一つ葬儀屋の職を加えて、やんごとない主人を
棺
(
ひつぎ
)
の中に釘づけにしておいたという事実を発見した。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
かつてヴィンケルハネスという一人の
作男
(
さくおとこ
)
が、ある時ユダヤ人を殺して遁走したが、やがて海賊に捕えられて奴隸となり、十七年間酷使されて苦しんだが、その後歸郷して
ユダヤ人のブナの木:山深きヴェストファーレンの風俗画
(旧字新仮名)
/
ドロステ=ヒュルスホフアネッテ・フォン
(著)
馬や牛、
作男
(
さくおとこ
)
や少年、あるいは改良された耕作器具からの援助をほとんどもたなかったから、わたしは人並みはずれて仕事がおそく、したがって並々ならずわたしの豆と親しくなった。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
其後黒の姿はこっきり見えなくなった。通りかゝりの
武太
(
ぶた
)
さんに問うたら、与右衛門さんの懸合で、黒の持主の源さん
家
(
とこ
)
では余儀なく
作男
(
さくおとこ
)
に黒を殺させ、作男が殺して
煮
(
に
)
て食うたと答えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
友さんというのは、おばあさんのうちの
作男
(
さくおとこ
)
でした。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
それから、おかみさんはヤッローを、いちばんさいしょに
中庭
(
なかにわ
)
で見つけた
作男
(
さくおとこ
)
にわたしました。作男はヤッローをかかえて、トーケルン
湖
(
こ
)
にいきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
あさ飯を食って、身を固めて、三人が草鞋の緒を結んでいるところへ、母屋から
作男
(
さくおとこ
)
が何者をか案内してきた。
鷲
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
作男
(
さくおとこ
)
は
小舟
(
こぶね
)
に
乗
(
の
)
って、ヤッローを
舟底
(
ふなぞこ
)
におきました。それから、さおをさして湖の中にでていきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
名主の家では承知して、
作男
(
さくおとこ
)
の友吉という若い男を貸してくれた。ここから竜濤寺までは少し
距
(
はな
)
れているので、その途中でも半七はいろいろのことを案内者に
訊
(
き
)
いた。
半七捕物帳:46 十五夜御用心
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼の父も次郎左衛門の
家
(
いえ
)
の
作男
(
さくおとこ
)
であったが、彼が四つの秋に両親ともほとんど同時に死んでしまったので、みなし児の彼は主人の家に引き取られて
二十歳
(
はたち
)
の今年まで養われて来た。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“作”で始まる語句
作
作物
作用
作者
作品
作法
作為
作家
作事
作略